今まで、『オレオレ詐欺』や『振り込め詐欺』などがあり、年々変化し最近の詐欺の手口では『アポ電強盗』と言うものが増えてきているのご存知ですか?
渋谷区で横行していたアポ電強盗詐欺事件なのですが、2月28日に起きた東京都江東区でのアポ電強盗では、ついに殺人事件にまで発展しています。
と言うことで今回は、アポ電強盗の手口や被害にあわなための対策法まで紹介していきたいと思います。
アポ電強盗とは?
アポ電と聞くとテレフォンアポイントのお仕事を想像し、商品紹介などのアポイントメントを取り付けることなのですが、まさにそう言った形の詐欺の一つで、お金があるかどうの確認を取り付け強盗すると言う手口になります。
具体的な手口と言うと…、親族・警察官、国勢調査員・自治体職員などを名乗り、ことば巧みに現金のありかなどを聞き出すといいます。
親族を名乗る
具体例
『病気になって手術でお金が必要になった』
『患者の治療代が必要になったんだけど、今いくらある?』
警察官を名乗る
具体例
『あなたの銀行口座が悪用されているため、早急に現金を降ろし自宅で保管していてください!』
国税調査員を名乗る
具体例
『年金受給者のちょさをしています。預貯金はいくらありますか?』
自治体職員を名乗る
具体例
『医療費の還付金があります。お名前とご住所を教えてください。』
と言ったように自宅に現金があるのを確認した上で、自宅に押し入り手足や口を粘着テープのような物で縛り、身動きができないようにして現金を奪うと言うものです。
しかも、息子を名乗った件に関しては、息子の職業まで調べた上で行なっているようで、ドアを開けた瞬間に足を挟まれ閉める事ができないようするようです。
被害にあわれる方も高年齢者なので、残念なことに力で対抗するのはまず無理でしょう。
まとめると、アポ電強盗とは、
- 家族構成
高齢者のみで生活しているのか
家族の職業など - 資産状況
貯金額や自宅でのお金の保管場所 - 個人情報
連絡先や住所
などをアポ電以外でも調べ上げ犯行に及ぶようです。
そこで、被害にあわないようにするよう自ら対策する事が必要になります。
アポ電強盗にあわないための対策法は?
アポ電強盗にあわないための一番の対策法は『知らない電話には出ない事』
中には、知らない番号でも出ないといけない状況があるのであれば、『留守番電話』を使用します。
私は被害にあわないし、留守電買ってまで…。って思われる方が必ずいると思いますが、私に限って被害にあわないと言っている方ほど、かかりやすいといいます。
強盗され多額の現金を取られるよりかは、留守番電話を購入した方が金額が知れています。
ナンバーディスプレイで画像も大きく高年齢者にも扱いやすいものです。
そして、子供や兄弟、近しい親戚などの連絡先は最低でも登録しといた方がいいと思われます。
過去に起きたアポ電強盗の被害
このアポ電強盗は今のところ、東京都内でしか明らかになっていません。
東京都渋谷区初台
出典:グーグルマップ
東京都渋谷区初台では2019年1月11日に事件は起き、その時の被害額はなんと、2000万円!
事件が起きる2日前に「病気になってお金が必要になった」とアポ電があったそうです。
この時の被害者は、一軒家に住む90代と80代の夫婦で、息子と名乗っての犯行だったようです。
東京都渋谷区笹塚
出典:グーグルマップ
東京都渋谷区笹塚では2019年2月1日で、初台の事件から1ヶ月も経たないうちに事件は起きました。
しかも、初台と笹塚は本の目と鼻の先と言ってところにある場所なのです。
この時に被害額は400万円で、今回も初台の時と同様、息子を名乗り、『レントゲンが壊れた』や『患者の治療に失敗し、お金が必要になった。家に現金があるか』と数回にわたり、アポ電があり被害にあわれたところの息子さんは医者であることから話を信用してお金を用意したといいます。
そのことから手口でお伝えした通り、家族の職業まで調査した上での犯行となります。
この時に被害者は一軒家に住む80代と70代の高齢者の夫婦でした。
東京都江東区東陽町
出典:グーグルマップ
東京都江東区東陽町では2019年2月28日に起きた事件で、ストリートビューにあるマンションの3階に住む加藤邦子さん80歳が両手足と口を粘着テープで、緊縛され窒息死した状態で発見されました。
この事件で初めて人が亡くなっています。
被害額は、被害者が亡くなられていることから判明していません。
ですが、このマンションからくる尽くめの3人組みの男たちが出てくるところをキャッチしており、いずれの事件も3人組で黒尽くめの格好で。逃走車両は所沢ナンバーの軽自動車と同一犯の犯行と意味ているようです。
今後もしかしたら地方でも模倣犯のようなものが出てくる恐れがありますので気をつけてください。
アポ電強盗とオレオレ詐欺との違いは?
息子を名乗り、お金をだまし取る行為なので、オレオレ詐欺でしょ?と思われている方も多いといいます。
ですが、オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの特殊詐欺の新しい手口といったところで似ているようで全く違います。
今までは、息子のなりすました電話で信用させ、息子の上司や弁護士などを名乗る人物が自宅に伺い手渡しでお金を受け取りこのでしたが、アポ電強盗は、「お金の有無」「現金のある場所」などをことば巧みに聞き出し、『強盗』をする点です。
以前とは違い、手口が凶悪化しているので少しでも反抗した場合、犯人を逆撫でてしまい加藤邦子さんのように命を落としかねないと言うことです。
そのためにも、ちゃんと対策をして少しでも変な番号での電話の場合は電話に出ないとか、仮に出てしまった場合は警察に連絡して、アポ電があったことを通報する事が鉄則です。
今のところは、ここまで連日報じれているのでアポ電はしないと思いますが、ほとぼりが冷めると再開しかねないので、なんどもいいますが気を付けてください。
まぁ一番は、ちびまる子ちゃんみたいに家族で済むのが最大の対策なのかも知れませんね?
最後までご覧いただきありがとうございました。