森友問題で一時期話題に上がっていた当時、財務省理財局長の佐川宣寿氏。
自ら命を絶った近畿財務局職員の赤木俊夫氏の妻が遺書全文を公開し『全ては佐川局長の指示です』と佐川宣寿氏と国を相手取り提訴へ踏み切った報じられ再度、話題の人に…。
ですが、安倍元総理が辞任したことにより闇に葬られてしまうのでしょうか?
ということで今回は、佐川宣寿氏の現在の仕事(天下り先)や、文書改竄(かいざん)や隠蔽の真相について迫ってみたいと思います。
佐川宣寿の現在の仕事(天下り先)が特定?
現在の仕事は当然、全責任を安倍元総理のために被ったという功績で天下り先が用意されていると言われています。
その前に、佐川宣寿氏のこれまでの経歴をお伝えする意味でプロフィールを紹介していきます。
プロフィール
- 名前:佐川宣寿(さがわ のぶひさ)
- 生年月日:1957年11月6日
- 年齢:62歳(2020年9月現在)
- 出身地:福島県平市(現在のいわき市)
佐川宣寿氏の学歴
- 1973年3月:いわき市立平第一中学校卒業
- 1976年3月:都立九段高校卒業
- 1978年4月:東京大学文科二類入学
- 1982年3月:東京大学経済学部卒業
この頃に佐川宣寿氏の父親が他界し、東京に移り住み経済的に困窮していたのですが、高校大学と3人の兄が学費を負担してくれたという苦労話があります。
佐川宣寿氏の経歴
- 1982年4月 : 大蔵省入省(主計局総務課)
- 1987年7月 : 高山税務署長
- 1988年7月 : 銀行局総務課課長補佐
- 1990年6月 : 日本貿易振興会コペンハーゲン事務所長
- 1993年7月 : 主計局調査課課長補佐
- 1994年7月 : 主計局主計官補佐(通産第一、二係主査)
- 1996年7月 : 銀行局中小金融課課長補佐
- 1997年6月 : 銀行局総務課課長補佐
- 1998年7月 : 近畿財務局理財部長
- 1999年7月 : 大臣官房文書課広報室長
- 2000年7月 : 大臣官房秘書課首席監察官兼大臣官房秘書課人事企画室長
- 2001年4月 : 財務大臣秘書官事務取扱
- 2003年9月 : 主計局調査課長
- 2004年7月 : 主計局主計官(外務、経済協力、経済産業係担当)
- 2005年7月 : 主税局税制第三課長
- 2006年7月 : 主税局税制第二課長
- 2008年7月 : 主税局総務課長
- 2013年6月 : 大阪国税局長
- 2014年7月 : 国税庁次長
- 2015年7月 : 関税局長
- 2016年6月 : 理財局長
- 2017年7月 : 国税庁長官
- 2018年3月 : 辞職
赤字で記している時期に亡くなられた赤木俊夫氏に改竄や隠蔽を指示しています。
そして黄色下線の時期に国会で森友問題が浮上し野党から激しい追及ののち、自ら辞職をしています。
そして現在、どのに天下っているのかなのですが、結果から説明すると天下り先はなく、調べた結果『いわき応援大使』として活動されているようなのです。
こちらの画像は、いわき市のホームページにアップされたいたものですが、日付を見たお分かりの通り令和2年となっており現在、活動されていることがわかります。
そこで、この表を見てお気づきだと思いますが『職業・勤務先・役職等』のところには元国税庁長官と書かれており、無職ということがわかります。
まさか、この書類まで『改ざん』はしないでしょう。
おそらく、ここまで問題になった佐川宣寿氏を受け入れる天下り先が無かったということなのでしょうね。
文書改竄・隠蔽は佐川局長の指示だった
文書の改竄・隠蔽があったとされる森友学園問題。
安倍昭恵さんが名誉校長になっていると報じられ、安倍晋三小学校の名目で寄付を募り、安倍昭恵夫人と籠池夫妻の間はかなり密接なものと言われていました。
その時に安倍晋三氏が国会で放った『私や妻が関わっていれば首相も議員も辞める』という一言で、実際あったことを無かったことにするために改竄・隠蔽が行われていたと週刊文春で報じられました。
佐川宣寿氏から赤木俊夫氏に指示があったというもので、『手記』と書かれたA4用紙7枚の文章で、なんと自ら命を絶った当日まで書かれており、その内容というのが…。
- 「すべて、佐川理財局長の指示です」
- 「美並近畿財務局長に報告したと承知しています」
と実名で書かれているのです。
さらに、国会などで財務省が虚偽の答弁をしている事についても批判しており、真面目で正義感の強い赤木俊夫氏にとっては、加担させられている事にとても苦しんでいた事を綴られていました。
しかも最後の文には遺書とも取れる内容も書かれていました。
『この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。
事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。
今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。(55才の春を迎えることができない儚さと怖さ)
家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは、本省理財局です。
(中略)
『さようなら』
引用元:文春オンライン
この事により、佐川宣寿氏が国会で虚偽答弁をしていたことは明らかで、これから追求されるのはなぜ虚偽答弁をしたのか?誰の指示で文書改竄・隠蔽を行ったのか?という点でしょう。
今までは、官僚として将来を考えて虚偽の答弁をしていたのかもしれませんが、現在の佐川宣寿氏は天下り先もなく無職の可能性があります。
そう考えると守るものがないので今度こそ赤木俊夫氏やその妻のためにも安倍元総理が辞任したからといって闇に葬らないで欲しいものですね。